クリパルヨガは、完成されたポーズを目指すことよりも、
内面で実際に起きていることを受け入れることを大切にしています。
このため、自分への理解を深め、人との関係を改善するなど、セラピー的な要素があり、
体だけでなく、心を大切にした暮らしを模索する人に静かな支持を集めています。
「クリパル」とはサンスクリット語で「慈しみ」という意味で、
その名の通り、一人ひとりの体験を尊重すること、日常に応用しやすく、誰にでも安全に楽しめることが特徴です。
怪我をしたこと、また少し仕事から離れて自分が落ち着ける時間を作ろうとヨガを始めました。先生方の穏やかな語り口で、心身共にリラックスできます。心のざわざわが落ち着き、自分の心に余裕がもてるようになった気がします。これからもクリパルヨガを通して、自分の心身と向き合っていきたいです。
百合恵さん 教員
仕事が大変な時も、スタジオに来ると自分の気持ちを体に集中させることができます。一度全体を見て、背中が凝ってるとか、どこかが冷えてるとか、だからこうしようではなく、ただ認識する。そういう捉え方で体を動かすことが気持いいです。体に違和感があればポーズから離れていいというのは新鮮でした。マイクロムーブメントのように自分で微調整するところも面白いです。クラス中の自由さが、自分の体とその瞬間を楽しむ時間になっています。
綾さん 販売職
以前は周囲からの見られ方が気になり、自信が持てずに不安定な状態を抱えていました。クリパルヨガのクラスを受けるうちに、自分を客観視できるようになり、心も体も徐々に安定してきました。不安定なところもまだありますが「今の自分でいいんだよ」と言ってくれるもう1人の自分がいます。「こうじゃなきゃいけない」ではなく、「ありのままでいい」と肯定し、そこからスタートすればいいと思えるようになりました。
中北紀子さん 主婦・ヨガインストラクター
クリパルヨガでは、ヨガのプロセスを3つのステージに分類し、各ステージごとに体・心・精神に対してアプローチしていく独自のメソッドを用意しています。
ポーズの基礎(体と呼吸への気づきを高める)
ポーズのアライメントを整え、体の動きと呼吸を合わせ、
自分の体験に意識を向けます。
ポーズの保持(注意を内面へ広げ、集中する)
ポーズを保つことでわき起こる感覚や思考、感情に集中し、
それに抵抗するのではなく、ともに寄り添う慈悲の心を養います。
動く瞑想(自然にゆだねる)
ポーズの形を手放し、体からの智慧にまかせ自由に動きを展開させます。
そのなかで、すべてを見守る瞑想意識を体験するクリパルヨガ独自のメソッドです。
クリパルヨガを気軽に始められる「オンラインクラス」、ヨガの体験を深める「集中コース」、さらに体験からヨガを伝える「教師トレーニング」まで、一貫したプログラムをご用意しています。
気軽にヨガを始めたい方
[プログラム時間] 30分〜60分のヨガクラスと瞑想クラス
初心者から経験者まで、どなたでも気軽に始められるクラス。
ヨガクラスは、運動量やアプローチ別に用意されているので、体調や気分に合わせて選べます。
オンラインクラスを詳しく見る
ヨガを学び、楽しみたい方
[プログラム時間] 2時間~
ヨガや瞑想、アーユルヴェーダなどについて、テーマ別で学べる参加体験型のプログラム。
気軽に参加できるのも魅力です。
主なワークショップ一覧
ヨガを学び、体験を深めたい方
[プログラム時間] 6時間〜
1日から数日をかけてじっくりと体験を深めるプログラム。
クリパルのエッセンスを理解したい方から、教師トレーニングを目指す方まで、誰でも楽しむことができます。
主な集中コース一覧
ヨガ教師を目指す方、教師としてさらに学びたい方
[プログラム時間] 25時間〜300時間
テクニックや知識だけを身につけるのではなく、体験的学びを大切にすることが特徴です。
生徒と同じ目線で見守り、寄り添って支えるという独自の指導法を学んでいきます。
ヨガ教師養成について
クリパルヨガは、インドのヨギであるスワミ・クリパル(1913-1981)が、1970年代に米国クリパルセンターで伝えた教えと、彼の継承したインドの古代哲学やヨガ思想に基づいたヨガです。ヨガの発祥の地であるインドには、ヨガに大きな影響を与えたヴェーダンタ哲学、サンキャ哲学、タントラ哲学などがありますが、その中のサンキャ哲学からは古典ヨガが、そしてタントラ哲学からはタントラ・ハタヨガが発展してきました。スワミ・クリパルは、彼自身のヨガの実践の中で、それぞれの哲学は対立し合うものではなく、相互に補完し合うものという観点から統合することで、後のクリパルヨガの基礎を築いていきました。
これらのインドの哲学と実践法に、1970年代からクリパルヨガは人間の可能性を追求するホーリスティック医学、健康学、人間心理学、教育学などの知識や技法をヨガの実践やその指導法に取り入れてきました。また、最近では、「個の尊重」「多様性」「人間性」「共存共生」など、現代人の多様な価値観や意識的変化を踏まえて、人々とコミュニティをエンパワーするためのヨガとして広まっています。
クリパルセンターは、1971年にインドのヨギ、スワミ・クリパルの教えに基づいた「クリパル・ヨガアシュラム」として米国ペンシルバニア州に設立され、1983年には「クリパルセンター」(Kripalu Center for Yoga and Health) として現在のマサチューセッツ州に移転しました。
その後、師弟関係を軸にしたアシュラム(修行道場)から脱却し、特定の師を持たないクリパルのコミュニティとしてあらゆる流派のヨガや精神世界の先駆者を招き、その教え、手法、研究成果を積極的に取り入れ、枠組みを広げてきました。
現在、クリパルセンターは、そのミッションに基づき、年間を通してヨガとアーユルヴェーダの各学部を中心に各種プロフェッショナル・トレーニングを開催する他に、健康、自己発見・心理学・神経科学、アート、スピリチュアリティ、瞑想などのプログラムを通して自己を解放し、より自由で豊かな生き方を探究する北米最大のホリスティック・センターとして発展しています。
*クリパルセンターのミッション
人々やコミュニティが
彼らの潜在性を最大に発揮できるように
変容の智慧とヨガの実践によって力づけること
Toshiro Miura
Makiko Miura
Yuka Imamura
Eri Shioya
Naoko Usuki
Naoko Yamamoto
Chieko Nakamura
Etsuko Nakazawa
Rua Tanaka
Fumihiro Nomiyama
Ken Matsumura
Mitsuyo Isshiki
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