下北沢のヨガスタジオ kripalu Japan - ヨガ&セラピー

Toshiのつぶやき - Empowerment(エンパワーメント)

Empowerment(エンパワーメント)という言葉を、一般のヨガクラスで聴くことは少ないでしょう。しかし、時代の先端を見据えたヨガや瞑想の人々の間では、非常によく使われるようになった言葉の一つだと思います。
 
米国のクリパルセンターでは、彼らのヴィジョンを実現するミッションとして、次の言葉を掲げています。
 
『人々やコミュニティが彼らの潜在性を最大に発揮できるように、
 自己変革の知恵とヨガの実践によって力づけること。』

この中の「力づける」が、Empowermentの和訳にあたりますが、同様の言葉が、以下の国際ヨガセラピスト協会(IAYT)が定義するヨガセラピーの中でも使われています。

『ヨガセラピーとは、ヨガの哲学と実践の応用によって、
 個人がさらなる健康と幸福へ向上する力づけとなるプロセスである。』

一般的に、Empowermentとは、(人々に)力、権限、勇気、夢、希望を与えることと解釈されています。和訳だと、何となく自分の内に潜在性はありながらも、その力づけは外部の条件や環境や人によって、与えられるという印象があると思います。

しかし、教育者であり、ヨギであり、フェニックス・ライジング・ヨガセラピーの創始者であるマイケル・リーは、「Empowermentとは、外部から力や権限を与えるのではなく、その人の内にすでに宿る力を引き出すことだ」と述べています。

つまり、一人ひとりには、自立して生きて行く力があり、主役はあくまでも生徒やクライアントなどで、指導者やセラピストなどは、重要な存在ではありながらも、あくまでも脇役としてサポートする立場でしかないということです。
 
日本において、また、日本人にとって、このEmpowermentという言葉が意味することや提示する可能性はどのようなものなのでしょう。力づけや勇気づけを、他者から授かるならありがたいことです。しかし、時には、そのような関係性は、人任せの精神性を助長し、支配する側と支配される側の格差を生む温床になるかもしれません。Empowermentの意味をよく理解すると、その言葉が示す方向性は、今までの日本的な教育、医療、精神世界などで常識だった、上下関係や主従関係を覆すものかもしれません。

同じヨガをしていながらも、その意図が違えば、自ずと結果は違ったものになるでしょう。Empowermentという概念は、サポートする側の教師やセラピストにとっても、そのサポートされた環境で自らを探求する生徒やクライアントにとっても非常に大切なものでしょう。表面的には小さくても、私たちの心の奥深くでは大きなインパクトを持つかもしれません。

ヨガやセラピーの世界に携わってきていて、自分が興味があるのは、そのことです。「今、私たちは、ヨガをすることで、一体何をしたいのだろう。未来に向けてどういう世界を築いていきたいのだろう。」この混沌とした世界の中で、根本的な自己への問い掛けをしていきたいと思います。

このEmpowermentという言葉が好きだと言っていたマイケル・リーの指導する「フェニックス・ライジング・ヨガセラピー」が、明日から日本で開催されます。50人近くの参加者は、そこでどんな力を内から発見するのか、非常に興味深いところです。

2015-09-12

カテゴリ: Toshiのつぶやき

 

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