クリパルヨガ教師協会(KYTA)主催で毎年開催されるカンファレンスに参加するために、先日からマサチューセッツ州のクリパルセンターに来ている。今年は、ちょうどKYTAの20周年にあたり、しかもスワミ・クリパルの没後30年という節目にあたる。
このセンターは、クリパルヨガに限らず、流派を超えてたくさんの指導者を招いてプログラムを開催しているので、ある意味、ヨガのメッカのようなところだ。しかし、「ヨガ教師カンファレンス」の4日間は、昔からのクリパル教師たちがたくさん集まるので、クリパルの熱気を肌で感じられる一番いいときだ。
毎回、センターに来るたびに何かが変わり新しくなっていることに気づく。前回の訪問で建設中だった大きな施設がついに完成し、カフェテリアのレイアウトや食器が変わり、宿泊室のドアの鍵は、カードキーに変わっていた。(それまではドアに鍵すらなかった。)
新しくなったのは設備だけではない。今年から新プレジデントが就任し、ヨガによってもっと多くの人々がその恩恵を受けられるように、社会に向けて積極的に貢献しようとしている。カンファレンスの初日は、会場に集まった200人の教師たちが、クリパルの過去を振り返りながら「大切にしてきたもの」を分かち合い、そして未来への新しい方向性を確認し合う感動的なオープニングだった。
時代とともに多くの転換を繰り返してきたこのセンターでも、昔と何も変わらないものもたくさんある。センターから見えるなだらかな山並みや湖だったり、施設の中やホールを歩いているときに漂う臭いや食事の味だったり、20年前、最初に訪問した時とまったく同じなのだ。しかも、そんな五感を刺激されると、きまって30代半ばの自分にタイムワープする。そして、当時の自分が求めていたものが、今も変わらなく自分の中で生きていることに気づく。
「大切にしてきたもの」がどこにあるのか分からず、時には焦ったり孤独に感じることもある。自分にとってこのセンターは、そんな心の中で「大切にしてきたもの」に触れさせてくれる場所になっている。Yoga of Lifeも、一人ひとりの内にある「大切にしてきたもの」に触れられる場であることを願ってこれからも続けていきたい。
2011-10-07
カテゴリ: Toshiのつぶやき