昨年、日本人ディレクターとして初めて担当したクリパルヨガ教師トレーニング(YTT)。YTTのプログラムを忠実に進行しながら、自分自身の直感と創造性を生かして、その時々の必要性に応えていく。
生徒側に少しずつ変化の兆しが見え始めたかと思うと、一歩先は未知の瀬戸際に立たされる。生徒もアシスタントも、そして、自分自身も、ギリギリのところで関わり合う学びの3ヶ月だった。
自分1人で行う初めてのプログラムだったこともあり、時には歓喜に、時にはチャレンジに満ちていた。これからクリパル教師になっていく人たちにクリパルの精神を伝えていく責任だけでなく、すでに活動しているクリパル教師たちに対する責任の重さに眠れないほどの日もあった。ディレクターがこれほど孤独なものだと実感したのも初めてのことだった。
しかし、改めて凄いと感じたのは、30年以上かけて開発されてきたプログラムの内容だ。理屈や知識や技術だけではない、教師としてどこまでも自分自身と向き合わせていくクリパルのアプローチは、ヨガ教師として絶対に必要な要素だけに、「やはりこれだ!」と再確認した。これからの自信にも繋がるだろう。
時には共感しづらい古代の叡智を、日常に落とし込んで納得させてくれるクリパルヨガは、非常に現実的だ。そのYTTプログラムを存分に生かすために、まだまだ自分には経験が必要だ。そんな自分を支えてくれるアシスタントやスタッフに深い感謝をして、たくさんの反省点をバネに、今年のYTTへ向けて心を新たにしたい。
2010-06-14
カテゴリ: Toshiのつぶやき