アメリカのクリパルセンターでは、クラスが終わると、教師と生徒ばかりでなく、生徒同士も互いにアイ・コンタクトをしながら、「ジャイ・バグワン」と挨拶する。ジャイ・バグワンとは、「あなたの内に宿る神性なるものに敬意を表します。」という意味だ。
時には照れくさかったり、わざとらしく感じることがあっても、やさしい笑顔でアイ・コンタクトをされると、そんな否定的で強張っていた自分の心が和らいでくる。
第1回ヨガフェスタで、クリパルヨガを担当した時、同じように生徒同志で感謝の気持ちを表すように、アイ・コンタクトをして終わった。参加者の1人が、数ヶ月後にスタジオに来てくれ、アイ・コンタクトを取ることは、「とてもあたり前のことなのに、普段のクラスではやらないんですよね、、、」と言うコメントで考えさせられた。
誰もが、やさしさや、受け入れられることを求めているのに、内なる安らぎを得るはずのヨガの後に、心を開いて皆でその心を共有できないなんて、何んだか淋しい。
クラスと言うのは、教師1人の力で進行するわけではない。そこにいてくれる生徒一人一人と教師との間に波動が生じ、共鳴する中から展開していくものだ。周囲の参加者がいるお陰で、皆が集中してヨガに没頭できる。その仲間(サンガ)を大切に思ったり、ありがたく感じるのは、ある意味あたり前のこと。そのあたり前の心を、認め合わないで終わってしまうことが淋しいのだ。
Yoga of Lifeでは、クラスの終わりに感謝の気持ちを込めてアイ・コンタクトをする。最初は緊張している顔もしだいに解れ、やさしい表情になっていく。そんな、お互いに微笑み合っている姿を見るのは、教師1人が感謝されることよりもほっとする体験だ。
2009-07-15
カテゴリ: Toshiのつぶやき