説明
心を知る瞑想
急速な変化の時代、私たちは知らず知らずのうちにストレスを抱えながら生活しています。
その一方で、「心を落ち着かせたい」「日々の緊張から少し離れたい」という願いから、瞑想を始める人も増えています。しかし、多くの方が「瞑想は難しい」「続かない」と感じるのも事実です。
本来、古代の瞑想は解脱を目的とした高度な修行法でした。
その哲学や実践法まで深く理解しようとすると、瞑想は途方もなく遠い世界のように見えてしまいます。
けれど、多くの現代人が求めているのは――
特別な修行ではなく、日常の中でほっとできる時間。
たった数分でも心が軽くなる体験です。
瞑想の知識をいくら学んでも、実際に体験しなければ心の変化は生まれません。
では、どうすれば「無理なく、自然に」瞑想を身につけられるのでしょうか。
■ 瞑想の入り口は、もっとシンプルでいい
最初に取り組む瞑想は
• 誰にでもできる
• 短い時間・小さなスペースでもできる
そんなシンプルなもので十分です。
そして何より大切なのは、知識よりも自分の体験から学ぶこと。
体験を通して、自分の心のクセや反応を知り、理解が深まっていく。それが瞑想の醍醐味です。瞑想は目的ではなく、自己理解のための道具なのです。
■ 集中コース「心を知る瞑想」について
クリパル・ジャパン代表・三浦敏郎が1990年代から指導してきた、
全20時間の伝統ある瞑想プログラムを、オンラインでも受講しやすいように 基礎1・基礎2(各8時間/計16時間) に再構成したコースです。
このプログラムの核にあるのは
「その人の体験の中にこそ必要な学びがある」
というシンプルで揺るぎない信頼。
参加者一人ひとりが自分のペースで体験を味わい、気づきを深められるように、丁寧に進行していきます。
■ 初心者向け。でも、長年の実践者も指導者も通う理由
初心者を対象にしたコースですが、実際には――
・長年瞑想している人
・瞑想やヨガの指導者
・何度も再受講する人
が多く参加しています。
それは、このコースが
単なる知識や技術の習得ではなく、
「その時のあなた自身の体験」を大切にするプログラムだからです。
■ 瞑想にゴールはない。けれど、基礎を学ぶ時間の目安はある
瞑想に終わりはありません。
同じ時間を過ごしても、大きな気づきを得る人もいれば、よくわからないまま終わる人もいます。学びは人それぞれで、それでいいのです。
しかし、現代人が「無理なく現実的に続ける」ためには、
基礎1+基礎2の16時間 は、瞑想を日常に取り入れるためのちょうど良い土台になります。
継続できる習慣をつくるためにも、
基礎1と基礎2を続けて受講することをおすすめします。
基礎1 〜心の習性と特徴を理解する〜
基礎1では、注意を一点に集中させることで、そこで起きていることに気づき、そのままに止まる練習を繰り返します。
心の落ち着きと安定感を取り戻す中で、心の習性や特質が見えてくるでしょう。
瞑想は難しいという一般的なイメージは払拭されるかもしれません。また、自分自身にやさしく関われるようになるかもしれません。
主な学びの内容
- このコースで学ぶ瞑想とその目的
- 瞑想の種類と方法
- 心の注意を一点に向けるには?
- 心を集中させると何が起きるか?
- 気づきとは?
- 気づきを促すもの/妨げるものは?
- 気づいてどうするのか?
- 注意が逸れた時、自分の中で何が起きるか?
- 意識は集中対象から離れてどこに行くのか?それはどうしてか?
- 雑念をどう捉えるか?
- 集中力と関心・興味との関わり
- 関心と執着
- 意図と決意(コミットすること)の大切さ
- 心の習性
- 心に対する理解と共存する方法
- 心が求める安らぎ
- 受容と慈悲を培う瞑想のポイント
- その他
基礎2 〜心の抵抗や反応を見極める〜
基礎2では、基礎1で学んだ心の習性と瞑想の基本テクニックを使い、さらに自分の中で起きていることを詳細に見極め探求する力を培っていきます。
注意散漫な心を一点に集中させると、しだいに心は落ち着き、今、起きていることへの気づきが促されてきます。
その気づきを何も変えずに受け止めると、私たちの意識は、さらに主観的な心の領域を探る体験へと広がっていきます。
果たして、それは現実なのか? それとも思い込んでいるだけなのか?
体が体験していることなのか?それとも、心が作り上げたストーリーなのか?
心の中の想念、感情、反応など、微細な心の揺れを感じることで、
より明晰な識別力育まれ、自分との繋がりをより親密に感じられるようになるでしょう。
主な学びの内容
- 粗雑から微細な対象へ
- 観ることと感じることの違い
- リアリティと概念
- 直接体験への扉(プラティヤハーラ)
- 心の仕組みと反応
- 苦痛と苦悩
- 識別する力(ヴィヴェッカ)
- 苦しみ(クレーシャ)の原因
- チッタとプラーナの瞑想
- コントロールすることと存在すること
- その他
参加者の声
以下は、アンケート結果からの抜粋です。
●心の性質について知ることで、瞑想の意図がはっきりしました。特に、動きを止めるからこそ、そこで起きている現実、リアリティがはっきり見えてくるということ。これはすごく大きな学びでした。今起きている真実は何なのかを知るために瞑想をしている。瞑想の目的がはっきりしたことです。
●オンラインでも家で落ち着いて瞑想ができ、オンラインでの違和感はなく集中やいろんな体験ができました。
●回を重ねるごとに瞑想への理解や興味が少しずつ深まっていくことを感じました。今後も 瞑想を継続する中で、自分の体験を通して学んだことへの理解を深めて、自分に落とし込みたいと思います。瞑想を継続することへのモチベーションに繋がった点がとても良かったです。
●今回参加して、なかなか深まらないと感じていた瞑想に一層の興味を持ちました。参加者それぞれのプロセスを肯定し、尊重してくださったことが深い安心感に繋がりました。自分の体験、感じたことを大切にして過ごせたことがとても嬉しかったです。慈悲の心を大切に、瞑想を今後も継続していきたいと思います。
●今回も素晴らしい時間ありがとうございました。ひとりでの瞑想に続ける気力が薄れてきていたので今回のタイミングで受講させていただき、としさんの誘導で何度も呼吸から離れたときも戻れたり、安心して出来ました。自分が何に疑問や理解できてないのか 漠然で困惑してるときも受講した仲間達のシェアの中ではっきりしたり、としさんの解説で腑に落ちることが何度かありました。
●初回は特に大きな不安を抱えての参加でしたが、会を追うごとに瞑想への理解も深まり、また何より自分自身の取り組み方が変わって きているのが実感できました。教師という立場として少し恥ずかしいレベルの質問にも真摯にお答え下さり感謝しています。このような場が定期的、例えば春夏秋冬など、あるととても助かります。
●これまでも瞑想にはとても興味があり行なってましたが、今回は体系的に学ぶ事が出来て更に深めていく事ができそうです。 知識として頭に入れる以上に、体験として実感することが何よりも大切なことだと感じました。 また、自分に自分を癒す力が元々備わっている事に気づき、自分を誇らしく思える気持ちが増したように感じます。
●体験を通して少しずつ瞑想への理解が深まっていく感じがしました。 毎日の瞑想で、ただ呼吸を観察するということはこれまでにも行なっていましたが、トレーナーの声掛けにより、そこに自分の癖やパターンを発見することができたのは大きかったです。 また、これまで呼吸から意識がそれたら呼吸に戻るということをしていましたが「また意識がそれてしまった!」と、自分を責めている感覚があったことにも気づけました。「子供や子猫を優しくあやすようにそっと戻してあげる」という言葉は自分に対して慈愛や優しさを持って関われるようになったと思います。
●今回の講座では毎回新鮮な気持ちで瞑想というものに向き合うことができました。瞑想をする上で、心の習性を知ることが大切な事を教えて頂き、その心というものにこの講座を通して向き合う中で、心の声に優しく耳を傾けることを大切にしていきたいなと感じました。また参加者の瞑想体験のお話もとても興味深く、そのお話しや質問に対しての先生のお話もとても勉強になり、励みになりました。 心優しく丁寧なご指導を頂き、ありがとうございました。
●今回も素晴らしい時間をありがとうございました。意識的に自分を見つめる事をやっていく中で、後半段々気持ちが辛くなって、最終日ピークで大変でした。ですが、このコースだけでなく他の学びの機会を含め、毎回自分の中から気づきが生まれ、その度に自分との関係の改善があったり、信頼を感じたり、気持ちが楽になっていっています。自分から出てくるものを得られる機会を作ってくださるクリパルヨガはやっぱりすごいと改めて感じます。だから辛いこともあるのに惹かれていきます。ゆっくり、マイペースに 自分と向き合っていきます。ありがとうございました。
●回数を重ねるごとにどんどん瞑想が深まっていく構成になっていて、講座が終わった後に、瞑想の全体像のようなものがぼんやりと判り、学びが深まりました。
●心の性質を知れたこと。痛みに関してどう向き合うかななどが知れて良かったです。あと、参加した皆さんのシェアを聴けてとても勇気づけられました。そして深く学ぶことができました。ありがとうございます。
●「私は今、満たされている」という感覚を自分の中でリアルに体験したことが大きかったです。数年気になっていたことから解放されたようで、身軽になりました。講座が始まる前は、瞑想は日常ではありませんでしたが、週に1度、この空間と参加者の皆さんの姿に自然とひっぱられて、気持ちを向けて瞑想することができました。
●心の特徴についての考察。不安で移ろいやすい性質があることを客観視できて、私が不安なんじゃなくて、心が不安がってるんだな、みんなそうなんだなと思えて、安心につながった。
こんな方にお勧めします
本プログラムは、ストレスで疲れた心をリセットし心を平穏に保ちたい人や瞑想を日常的に取り入れ、自分自身を大切に過ごしたい人であれば誰でも参加できますが、以下のような方には特にお勧めします。
- 瞑想を知識ではなく、自らの体験を通して学びたい人
- 心をより深く理解したい人
- ヨガの身体面だけでなく、精神面・心理面に興味がある人
- 心理面・精神面から生徒をサポートしたいヨガ指導者
開催概要
| 日 程 |
[水曜 午前コース]基礎1:2026年2月18日~3月11日(水)10:00-12:00 <早割申込&入金〆切:1月28日> |
| 受講費 |
・通常料金(各コース):20,800円(税込)但し、早割〆切日迄は18,720円(税込) ・基礎1・基礎2一括申込み:33,280円(税込) ・再受講割引:14,560円(税込) ・PS登録者割引:18,720円(税込) *再受講割引は、早期割引〆切日が過ぎた後に空きがあれば募集をします。 |
| 指 導 | 三浦敏郎 |
| 定 員 | 12名(最少催行人数に満たない場合は、開催中止とさせていただくことがございます。) |
| 持ち物 | 座って瞑想しやすい服装、座布・クッションなど、筆記用具 |
| 実施方法 | オンラインシステム「Zoom(ズーム)」を使った集中コースです。 参加者同士の安全で安心な場になるようにビデオはオンで参加してください。 ミーティングルームIDについては、後日、ご案内いたします。 |
| 録画データ | 録画データは期間限定で提供します。(最終日から4週間迄) |
| 注意事項 | ・毎回のセッションでは、10分前後の瞑想、講義、シェアが含まれます。 ・毎週、自宅練習に向けた課題があります。(GoogleのClassroom使用) ・相互の体験を共有しながら学びを深めますので、できるだけ8割以上のライブ参加をお願いしています。 ・録画アーカイブのみの参加は承っておりません。 ・プログラム中は自宅でも定期的な瞑想やジャーナルを続けることを極力お勧めします。 ・学びの内容はコースの進行状況で変更することがありますので予めご承知おきください。 ・本プログラムは基礎1から基礎2へと段階的に学びを深める構成となっています。そのため基礎2への参加には、基礎1の参加が必須条件となります。 |
| CE 対象プログラム | 当コースは、ヨガアライアンス継続登録の条件のひとつである継続学習(CE:Continuing Education)の8時間分の単位として履修できます。CE登録希望の方には、コース修了証を発行いたしますので、コース申込みと合わせてお手続きください。(発行手数料500円) CE登録希望の方には、コース修了証を発行いたしますので、コース申込みと合わせてお手続きください(別途、発行料500円)。 *[基礎1&2一括申込み]でお申し込みの方で、合計16時間分をまとめた修了証を希望する場合は発行数は「1」(別途、発行料500円)のままで、それぞれ別に修了証を希望する場合は、発行数を「2」(別途、発行料1,000円)にしてお手続ください。 |
指導者紹介

三浦敏郎/Toshiro Miura
1980年代からヨガ指導の傍ら鍼灸院を開業。教師と生徒、治療家と患者との間の縦関係に疑問や限界を感じる中、意識のヨガと呼ばれる「クリパルヨガ」と、気づきのプロセスとクライアントの主体性を重視した「フェニックス・ライジング・ヨガセラピー」に感銘を受け、90年代にそれぞれの公認教師、およびセラピストとなる。現在、クリパル・ジャパンの代表として、日本でのクリパルヨガ教師トレーニング、およびフェニックス・ライジング・ヨガセラピーの養成ディレクターとして活動。
- 米国クリパルセンター公認ヨガ教師(500時間)
- フェニックス・ライジング・ヨガセラピー公認プラクティショナー
- ヨガアライアンス認定E-RYT500
- 鍼灸指圧師
三浦敏郎による瞑想コラム
オンライン受講にあたって準備していただくこと
- ラップトップのPC、またはタブレット
- Wi-Fiの使用可能な環境
- ヨガマット、ブランケット、ブロック、クッションなどの準備
- 三脚、台など(PC、タブレット等を固定するもの:立位になっても体全身が画面に映ること)
- プログラム中の来客、中座、外部からの電話対応等は不可
- できるだけ静かで集中できる環境を整えてください
<Zoomについて>
※PCから参加の場合:zoomのアカウント取得なしで気軽に参加することができます
※タブレットから参加する場合:zoomアプリのダウンロードとアカウント取得が必要です
やり方が分からない場合はこちらを参照してください
※自分の名前が表示される設定にして、各クラスに入室してください
※Zoomソフトウェアの最新バージョンの定期的なダウンロード、アップデートをお勧めします(詳細はこちら)
オンラインプログラムの利用規約と同意書
【重要】オンラインプログラムへお申込みいただく際は、事前に以下の「利用規約と同意書」をご確認ください。その上で、本ページからのお申込みをもって、利用規約と同意書への承諾に代えさせていただきます。
キャンセルについて
キャンセルのご連絡は、メールでのみ受け付けております。
reserve@kripalu.jp
〈キャンセル規約〉
開催15日前までのキャンセルは、受講費全額をご返金いたします。
開催2週間前からのキャンセルにつきましては、お振込の有無にかかわらず以下のキャンセル料をご請求させていただきます。
いずれの場合も、返金時の振込手数料、クレジットカード決済手数料(5%)はご負担いただきます。
・開催2週間前~8日前:25% ・開催7日前~開催当日:100%




