スタジオブログ - 瞑想の2つのアプローチ


瞑想にはいろいろな種類や方法があります。瞑想によって何をしたいのかとも関係しますが、大きく分けて垂直志向と水平志向の2つのアプローチがあります。

垂直志向は、今、自分がいるところからさらに良いところへ至ろうとするアプローチです。身体感覚であれ、意識状態であれ、より卓越した状態に向かって上昇するアプローチです。例えば、「集中力を高めたい」「仕事や勉強の効率を上げたい」といった特定の目的意識を持って瞑想をするのは、これに近いでしょう。ただ、現実を受容せず、時には否定する傾向があります。理想は、今でなく未来にあり、その実践に関しては時に厳格になりがちです。そもそも解脱を求めた昔の出家者は、このようなアプローチでさまざまな修行をしていたと思います。

水平志向は、今、自分がいるところに止まり、ここで何が起きているかを探るアプローチです。理想に向かって上昇するのではなく、今起きている体験を肯定したり、受け入れたり、現実と共存することを大切にします。理想は心の中で起きている想像であり、真の喜びや幸福は、未来でなく、すでに「今、ここ」にあるというアプローチです。現実を変えるのではなく、その現実と自分がどう関わっているのかを探るので、社会生活における人間関係や日常生活に応用し易いという特徴があります。ただ、そのままの状態を受容することの良さを強調するあまり、未来に向かって前進することに消極的になる傾向があります。

それぞれのアプローチによって、瞑想のプロセスで起きることも、また、心身に与える長期的な影響も違ってきます。以下、それぞれのアプローチによる瞑想法を掲げますから、自分の体験でどう違うのかを感じてみてください。

瞑想練習
1. 体を安定させ座り、目を閉じます。
2. 数分間、意図的に呼吸をしてみます。意図的というのは、自分のコントロールで呼吸するという意味で、その結果、呼吸はやや深くなったり、長くなったり、強くなったりするでしょう。いずれにしても、一回一回の呼吸を同じテンポとリズムにするように注意深く繰り返します。
3. 意図的な呼吸を一旦止めて、その効果を感じとります。
4. 今度は、数分間、自然な呼吸をします。自分の意志とは関係なく体が自然に呼吸している状態に注意深く意識を向けます。
5. 自然な呼吸に注意を向ける瞑想も終了し、その効果を感じとります。

瞑想後の自己観察
どちらの瞑想も呼吸に注意を向ける点で共通していますが、最初の瞑想は呼吸という現実をコントロールしていました。そして、2回目の瞑想はそのままの呼吸にしていました。それぞれのアプローチが自分の心や体にどのような影響を与えたのかを感じとってください。瞑想の体験に「正しい」「間違い」はありません。自分の中で起きる体験こそが、自分に必要な瞑想の体験だと言えます。

三浦敏郎
1981年より神奈川県西部を中心にヨガ指導を始める傍ら、鍼灸院を開設。1991年、クリパルヨガの創始者、アムレット・デサイ師来日の際にスタッフ及び通訳を務めたことが転機となり、公認クリパル教師となる。気づきのプロセスを重視したフェニックス・ライジング・ヨガセラピーの要素を取り入れ、参加者の体験から学びを導き出すメソッドで数々の集中コースをデザインする。クリパルヨガ教師トレーニング・ディレクター。

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2024-04-23

カテゴリ: スタジオブログ

 

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