※この記事は、2025年版として新たに加筆・再構成しました。
6月末からアメリカのクリパルセンターでクリパルヨガ教師トレーニング(YTT)のアシストをしている。思えばちょうど30年前の7月、私はコロラド州で瞑想とヨガの学びを始めていた。当時、クリパルヨガの創始者アムリット・デサイの師であるスワミ・クリパルもアメリカに滞在しており、ほどなくして私はペンシルバニア州で彼の法話に直接触れる機会を得た。それが自分にとっての大きな出会いであり、人生の流れを変えるきっかけとなった。
今回の滞在は、日本でのYTTに向けた研修も兼ねているが、長い目で見ればまたひとつの新しい節目になるだろう。先日、プログラム・ディレクターから「他の誰かのようになる必要はない。Toshiは自分自身のままでやってごらん」と言われた。
いつも同じことを生徒に伝えていたが、こうして改めて同じ言葉を自分が受け止めてみると、1人の人間を個として尊重するクリパルのスタンスに感謝の気持ちでいっぱいになる。ヨガとは結局、生徒にとっても教師にとっても「自分自身に戻ること」なのだと、改めて感じた。
帰国後すぐに2回目のYTTが待っている。クリパル・ジャパンのスタッフやアシスタントとともに、JoshodaとBrahmaniというベテラン教師と並んでディレクターを務める予定だ。内なる自己を信じ、そのままの自分であること。ときに難しさを感じながらも、それを新しいチャレンジとして受けとめ、自分自身のエッジを探り続けたい。そしてそのプロセスを、生徒や仲間と分かち合っていけたらと思う。
(初出:2008年7月24日)
2008-07-24
カテゴリ: Toshiのつぶやき