アーユルヴェーダの日々 - Full Moon Reflections ~満月の影響~

9月の十五夜に次いで、美しいといわれる十三夜、どちらも今年は綺麗に見えたところが多かったのでは?

十三夜の2日後は満月。その晩、子どもが眠るまでの間、私は、いつものようにジャーナルを書き、本を読んでいた。ウーマンズヨガの指導者、サラ・アヴァント・ストーバーの「The way of the happy woman」のページをめくると、ちょうど「Full Moon Reflections」というコラムがあった。そのコラムの最後は、こんな問いで終えられていた。

「ひとつ前の満月から、今の満月までの一ヶ月を振り返ってみて、祝うべき出来事や成果を見つけよう。どうしたら自分を誇りと感じられる?そして、どんな方法でなら、今、それを祝い、エンジョイできる?(キャンドルを灯すとか、バブルバスに入るとか、友達とポットラックパーティをするとか、なにかシンプルなことでいいのよ)」

私はさっき書き終えたばかりのジャーナルを見直した。一日中、心もからだも重かったけれど、一方で、自分のエネルギーがふっと変わった瞬間があったことが書かれていた。それは、ただなんとなくだったが、「特別」に、おやつに子どもとモンブランを食べた時と、天然塩にアロマを混ぜた手作りバスソルトをつくって、ゆっくりお風呂に入った時だった。「なにかを祝い、楽しんだ」とき、ふっと心身が緩み、今に満足できたようだった。

そして、のんびりとした気持ちで、ひと月前の十五夜の頃を振り返った。その晩、月は曇りなく輝いていたけれど、私はとても楽しめる状態ではなかった。むしろ、満月のエネルギーを受けて、不快な感覚もからだの重さも、ピークだ・・・と思いながらひたすら耐えていた。あれから、たったひと月で、からだも、心も大きく変わった。こうして振り返るまでは、その頃の辛かった状況を忘れてしまうほどに・・・。わたしは、自分のからだの中にある内臓や、足や手や顔などの部分の一つひとつに触れて、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝え、それらが持つ奇跡的にも思える力を讃えようと思った。そうして、今日の満月を祝おう、と。

ゆっくりと、丁寧に時間をかけているうちに、知らぬ間に寝てしまった。
そしてその晩は久しぶりに、朝までよく眠れた。

過去を振り返るとき、自分に批判的になったり、なにかしら理由をみつけて、過去のことはもう終わったのだと、今の自分から切り離そうとすることが、わたしには多いのだと気づいた。
だから、それを意識的にやめて、自分自身に感謝し、体験を肯定して味わう時間を、大切にしたいと思う。
満月の光と、それに映し出される影の両方を、わたしは愛でたい。

Full Moon Reflections

2013-10-28

カテゴリ: アーユルヴェーダの日々

 

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