アーユルヴェーダの日々 - アーユルヴェーダの命の始まり

命ってどこからきて、どこに行くのだろう?
そんな思いがよぎることはありますか?

ヨガもアーユルヴェーダも「輪廻転生」という死生観をもちますが、アーユルヴェーダでは特に私たちの「この命」の始まりについて明確に定義しています。


アーユルヴェーダでは、精子と卵子が結合する受精時が、新しい生命の始まり。
そして、その時点での精子と卵子の持ち主が持つ「ドーシャ」によって胎児の「プラクリティ」が決定される、とします。

ドーシャとは?

ドーシャというのは、生物学的気質、エネルギー、構成要素、本質という意味で、3つ種類があります。

  • ヴァータ
  • 風と空からなり、軽く、動きがあり、乾燥や冷えなどの質を持つ。身体的には痩せ型で、肌や髪など乾燥しやすく、冷えが起こりやすい。好奇心旺盛で臨機応変であるが、恐れ、不安を起こしやすい。

  • ピッタ
  • 火と水からなり、熱く、鋭く、軽いなどの質を持つ。身体的には中肉中背だが、アスリートなど筋肉質な場合もある。暑がり、汗っかきの傾向もある。リーダーシップを発揮し熱心さがあるが、怒りやイライラを起こしやすい。

  • カパ
  • 水と土からなり、重く、鈍く、冷たいなどの質を持つ。身体的にはがっちりした体格または、ぽっちゃりした体型で、髪も肌もうるおいがある。穏やかでおおらかであるが、無気力、怠けを起こしやすい。

ドーシャ・バランスは人それぞれに異なり、1つのドーシャが優勢なタイプ、2つのドーシャが優勢なタイプ、3つのドーシャ全てがほぼ同じタイプに分かれます。
しかし、どんな人も3つのドーシャを全て持ち合わせており、バランスが異なるだけである、ということは誤解のないようにお伝えしておきたいです。

プラクリティとは?

生まれながらのドーシャ・バランスのことを「プラクリティ」と呼び、受精時に決定され、一生変わりません

プラクリティは、骨格や体格、心理的な反応を含めたその人独自の気質を形作ります。
元々痩せ型の人もいれば、ぽっちゃりだったり、体格の良い人もいるのは、プラクリティが異なるから。
さらに、のんびりした性格、勝ち気な性格、うつり気な性格など心理的な面においても、子供の頃、特にストレスや過酷な環境等の影響を受けていない時期のあり方はプラクリティに近いと考えられます。

しかし実際には、人が生きていく上で、周りの環境や日常的な五感を通した様々な体験、食べ物や飲み物などの影響で、ドーシャ・バランスは日々、刻々と変化します。
さまざまな影響によって変化したドーシャ・バランスを「ヴィクリティ」と呼び、主にアーユルヴェーダでは、この「ヴィクリティ」の乱れを整えることを目的にセルフケアを行います。

自分のプラクリティを知るには?

ネットなどで出回っているプラクリティを知るためにクイズは参考になります。

しかし、もっと個人的な「納得」を得る方法として、血縁関係のある両親に懐妊時の生活や心理状態を聞いてみることができるなら、ぜひ試してみてください。

自分が母体の中で命を始めた時、両親がどんな生活をしていたのか興味を持って聞いてみて。
アーユルヴェーダの基本的なドーシャの知識があれば、両親のドーシャの状態がわかり、その影響を受けていると仮定すると、自分のプラクリティについても参考になる情報がきっと見つかるでしょう。

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ライター:三浦まきこ
2004年にヨガ指導を始め、2005年退職と同時に渡印、インド政府公認シバナンダヨガ教師養成コース修了。2005年に東京都銀座にMUKU STUDIOをオープン。徐々にクリパルヨガ教師のあり方に対する共感が強まり、2006年よりクリパル・ジャパンの経営に携わる。2007年に米国クリパルセンター公認500時間ヨガ教師トレーニング修了、山梨へ転居。2021年埼玉県日高市へ転居。2022年に米国クリパルセンター公認/National Ayurvedic Medical Association認定アーユルヴェーダ・ヘルス・カウンセラーとなる。 母、妻、ヨガ教師という肩書き以上に、女性である自分自身に正直に、リアルであることを大切にしながら、ヨガ指導やスタジオ運営に関わっている。

2025-04-17

カテゴリ: アーユルヴェーダの日々

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