アーユルヴェーダの日々 - アーユルヴェーダで乗り切る猛暑!心と体を涼しく保つ5つの知恵


暑い日が続いています。
連日の猛暑に、こんなふうに感じていませんか?

  • ちょっとしたことでイライラしてしまう
  • 頭がぼーっとして集中力が続かない
  • 汗のベタつきや肌荒れが気になる/li>
  • 食欲が不安定で、冷たいものばかり欲しくなる
  • 夜になっても寝苦しくて熟睡できない

これらはすべて、アーユルヴェーダでいう「ピッタ(火と水のエネルギー)」の過剰によって起こりやすい不調です。
1年の中で最も「火と水」の要素が増える夏は、誰にとってもピッタが自然と高まりやすくなり、それが心身のバランスを崩す原因になると考えられています。

そこで今回は、アーユルヴェーダの知恵を使って、ピッタを穏やかに鎮める方法をご紹介します。

5つのアーユルヴェーダ的・猛暑対策のコツ

1. ピッタを鎮める食事を選ぶ
猛暑の時期は「ピッタ(火のエネルギー)」が増えやすい季節。
辛いもの、揚げ物、塩分の多いもの、酸っぱいものはピッタをさらに煽ります。
この時期は、苦味・甘味・渋味のある食材を意識してみてください。
おすすめは、きゅうり、アロエ、ココナッツ、スイカ、ゴーヤ、バジル、ミントなど。
見た目にも涼やかな料理が、心にも清涼感をもたらします。

2. 冷やしすぎない自然なクールダウン
冷たいジュースやアイスを欲しがるのは自然な反応。でもアーユルヴェーダの知恵を使うと、「体を冷やしすぎる」ことによる夏バテの可能性も十分に考えられます。
キンキンに冷えた飲み物、食べ物ばかりだったり、冷房の効きすぎた環境はアグニ(消化の火)を弱めます。実際、夏は最もアグニが弱まる季節。
常温のものや、軽く火を通したものも適度に取り、コリアンダーやターメリックなどのスパイスを使ってアグニを元気に応援しましょう。
ぬるめの湯船や、行水をイメージしたシャワーで汗を流すなど、水を上手に使って体の熱を冷ます方法も効果的です。

3. ハーブウォーターや麦茶で内側から涼しく
ミント、ローズ、フェンネルなどを使ったハーブウォーターや、日本の誇る夏の代名詞「麦茶」は、ピッタを和らげ体をクールダウンさせるのにぴったり。
氷をたくさん入れるよりも、常温~少し冷たいくらいが理想です。

4. アーユルヴェーダを取り入れたヨガや呼吸法(プラーナーヤーマ)
日中の激しい運動はピッタを増悪します。かといって、のんびりゆったり動くだけでは物足りないと感じることもあるでしょう。
クリパル・アーユルヴェディック・ヨガなら、熱のバランスを整え、適度な集中と満足感を得つつ、マインドを鎮めて落ち着き、深いリラクセーションを感じることができます。
脇や股関節を開いて、熱を放出するアプローチは効果的。クリパルヨガの月礼拝(チャンドラナマスカーラ)はぴったりです。
また、シータリー/シートカリー(冷ます呼吸法)などを取り入れて、心身の熱を逃がしましょう。

5. ローズウォーターやココナッツオイルでのセルフケア
目が疲れたり、ほてったりしていませんか?
オーガニックのローズウォーターなら、目を開けた状態で目の中にもシュッとスプレーすることができます。
スクリーンを見る時間が長かったり、集中して目を使うと目のピッタが高まります。目だけでなく、肌の鎮静にも効果的ですからぜひ試してみてください。
また、暑さで眠れない夜は、ココナッツオイルでのセルフ・オイルマッサージを。
頭皮や足裏に優しくなじませると、神経が落ち着き、熱感も和らいで眠りやすくなります。

ただ暑さに翻弄されるのではなく、自分の内側のバランスに目を向けて、できることを試してみると、ちょっとした変化にきっと気づきます。

この夏は、アーユルヴェーダの知恵を味方につけて、「暑さに振り回されない自分」を育ててみませんか?

「アーユルヴェーダの暦2025」夏コースは7/27(日)8:00スタート!
★夏コース申込受付中です★

アーユルヴェーダの暦2025

■クリパル・アーユルヴェディック・ヨガを体験するなら!単発/回数券での参加可能

ハイブリッドクラス(対面/オンライン)

■穏やかに自分のペースで、体を動かせるオンラインヨガもオススメ!

レギュラークラス

■心身の状態を丁寧に観る/アーユルヴェーダやヨガセラピーの個人セッション

AHCカウンセリングはこちら

ヨガセラピーはこちら

質問、疑問を募集します

アーユルヴェーダについての質問、疑問は随時募集します。
三浦まきこに聞きたいことがあれば、件名:アーユルヴェーダQ&A として、こちらからお寄せください。

ライター:三浦まきこ
2004年にヨガ指導を始め、2005年退職と同時に渡印、インド政府公認シバナンダヨガ教師養成コース修了。2005年に東京都銀座にMUKU STUDIOをオープン。徐々にクリパルヨガ教師のあり方に対する共感が強まり、2006年よりクリパル・ジャパンの経営に携わる。2007年に米国クリパルセンター公認500時間ヨガ教師トレーニング修了、山梨へ転居。2021年埼玉県日高市へ転居。2022年に米国クリパルセンター公認/National Ayurvedic Medical Association認定アーユルヴェーダ・ヘルス・カウンセラーとなる。 母、妻、ヨガ教師という肩書き以上に、女性である自分自身に正直に、リアルであることを大切にしながら、ヨガ指導やスタジオ運営に関わっている。

2025-07-09

カテゴリ: アーユルヴェーダの日々

|

Mail magazine

クリパル・ジャパンのメールマガジン
「KRIPALU EXPRESS」
ワークショップのお知らせや最新コラムなどをお届けします。
お気軽にご登録ください。

Corporate info