アーユルヴェーダの日々 - 更年期世代の花粉症  


こんにちは、アーユルヴェーダ・ヘルス・カウンセラーの三浦まきこです。

春は新しいことが始まる季節、そしてアレルギーのある人には花粉症が辛い時期です。
こちらのブログにも花粉症についての記事(2018)を書いています。

季節の変わり目には、ヴァータという風のドーシャが増えます。
そして、更年期もドーシャが切り替わる時期で、ヴァータが増え、様々な症状が現れてきます。

さらに季節でいうと、春は、ヴァータの多い冬からの移行です。
更年期は、ピッタ優勢の中年期からヴァータの時代、老年期への移行です。

どちらも、前後にヴァータが増える時期がありますね。

季節のセルフケアとして、
また更年期にはどんなセルフケアが有効でしょうか?

更年期の花粉症のセルフケアに、オススメのアイデアをお伝えします。

そろそろかな、と思ったら

ヨガの浄化法のひとつでもあるネティ(鼻の浄化)を花粉が飛び始める少し前から始めます。



ただ気をつけたいのは、年齢的に50歳前後の更年期からはヴァータが増えるので、塩水で洗うジャラネティだけだと、乾きが気になります。そこで、ナシヤという、鼻にオイルを加えるケアを続けて行い、潤いを保つのを、セットで行います。
また毎日必ず、というのは、何においてもやりすぎになる可能性があります。今日はネティいるかな?と自分の様子を見る意識は、常に持っていましょう。

ピークシーズンになっても、水状の鼻水には、すぐにネティでスッキリすることもできます。

刺激物を減らす

バリバリ働き、遊べる中年期には、お酒、白砂糖、味の濃い刺激の強い食べ物などの刺激物と共に、食生活が回ることもあるかと思います。
これらは、ヴァータを乱し、ピッタが増える可能性が多い食べ物です。
更年期に入り、さらにヴァータが増えてくると、これらの刺激物によるアップダウンはより激しさを増します。

以前書いたように、ヴァータが乱れると花粉症の症状は絶え間なく続き、とても辛い。



この季節は、一時的な断酒、間食をやめる、刺激的な食べ物を避けると爆発的な症状は減ってきます。

穏やかな食べ物で胃腸を休める

 
刺激物を減らすついでに、春のデトックスとして、穏やかな食事に切り替えると、胃腸が休まります。
大腸ヴァータの主座で、ヴァータを治療する際の最初にアプローチする部位になります。

アーユルヴェーダでおなじみのキチャリはもちろん、自宅にある野菜などを入れた具たくさんスープを今年はよくとっています。



温かく、滋養に富み、オイルも加えられるので、ふんだんな野菜(最近注目株はごぼう)をメインに、豆腐やレンズ豆、卵のほか、ウィンナーやベーコンなど動物性のものを加えるのもありです。
味付けはシンプルに、塩胡椒のみ。ヴァータには鶏ガラスープがイチオシで、ヴァータを和らげるパワーフードになります。
消化しやすい食べ物は、更年期のアグニの弱った状態にぴったりです。

イレギュラーを減らす

ヴァータは突発的な出来事、普段と違うリズムにより、あっという間に乱れます。
できる限り、朝起きる時間、夜寝る時間を決め、疲れを感じる時は、普段よりやや長めに睡眠を。



ヨガ、ウオーキングなどのエクササイズと、休養を定期的にとることも、ヴァータを整えるリズム作りになります。
更年期のピッタからヴァータへの移行には、いかに「自分がしなくてはいけないこと」を手放して、ヴァータの落ち着きや変化を受け止める柔軟さを増やしていくかが肝要です。

慢性化している場合

今の時代は、慢性的にヴァータが増えている方が多くみられます。
ドーシャの乱れが慢性化すると、整えるのにも時間がかかります。
ですから、即効性だけでなく、継続的なケアを大切にしましょう。
辛い時に薬を飲むことは、症状を落ち着ける助けになります。
そして、落ち着いたらまた、根気よくセルフケアを続けましょう。

(2024.3.15)

三浦まきこ
2004年にヨガ指導を始め、2005年退職と同時に渡印、インド政府公認シバナンダヨガ教師養成コース修了。2005年に東京都銀座にMUKU STUDIOをオープン。徐々にクリパルヨガ教師のあり方に対する共感が強まり、2006年よりクリパル・ジャパンの経営に携わる。2007年に米国クリパルセンター公認500時間ヨガ教師トレーニング修了、山梨へ転居。2021年埼玉県日高市へ転居。2022年に米国クリパルセンター公認/National Ayurvedic Medical Association認定アーユルヴェーダ・ヘルス・カウンセラーとなる。 母、妻、ヨガ教師という肩書き以上に、女性である自分自身に正直に、リアルであることを大切にしながら、ヨガ指導やスタジオ運営に関わっている。

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2024-03-19

カテゴリ: アーユルヴェーダの日々

 

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