アーユルヴェーダの日々 - 家族

年末年始は、「家族」という、不思議な縁で繋がれた人の存在を意識しやすい季節だろうと思う。

先日、夫、徒志郎の家族達と久しぶりに顔を合わせて食事をする機会があった。きっかけは、おばあちゃんの「卒寿」。数え年90歳のお誕生日、卆寿=卒寿を、子や孫達が集まって祝おうということになった。
一人ひとりが成長するにつれ、「家族が集まる」ためには、努力や根気が必要になる。スケジュールを合わせ、仕事の都合を付け、私も夫も、出掛ける前はものすごく忙しかった。夫の実家のある川崎へ向かう道中、私は夫に「このところ心身共にずっと動き回ってる。じっとしていられる時間がほしい」とこぼしていた。それが、一晩明けた翌日、川崎から自宅へ戻る際には、全く違う感覚のなかにいた。

それは、簡単に言えば「安心感と愛しさ」だ。

おばあちゃんの慎ましさ、忍耐力を思うと尊敬の念と共に、長生きしてほしいなと勝手ながら願う。また、久しぶりに会った甥や姪にあたる兄弟にも、幸せであってほしいと心から願う。彼らを朗らかにさせることが出来る、息子の存在に安心させられる。

夫の家族とは、7年程前に初めて顔を合わせている。今日までの間、顔を合わせる機会はほんの数回だった相手でも、その間のその人の人生を垣間みさせてもらえるのは、自分が家族の一員として「三浦家」に関わっているからなんだと思った。最初は全然知らない、分からない人でも、いつのまにか、共有する何かができ、自然と近しく感じ始めることに、とても感動した。

家庭内のいざこざやコミュニケーションの難しさを感じながら育った私は、熱烈に自分の家族を作りたい、新しい家族がほしいと思って生きてきた。

今、息子の存在が、自分のルーツである家族との繋がりを深め、また、夫のルーツである家族とも、それなりのペースで繋がり始めている。普段離れていても、たまには会うように出来ている「家族」は、実は一緒にいるだけで自分の足下を安定させてくれる不思議な仲間なのだ。そして、これに似た感覚を日常的に必要としている時、人はヨガをしたくなるんじゃないかと思う。

みなさん、どうぞ、良い年越しをお過ごしください。
そして、良い年をお迎えください。

2012-12-14

カテゴリ: アーユルヴェーダの日々

 

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