アーユルヴェーダの日々 - 春の瞑想

春がそこまで、来てしまいましたね。ここ山梨は、2週間ほど前に大雪に見舞われましたが、やっと少しづつ雪が溶け始めました。太陽に溶かされて、屋根から滑り落ちる雪が車を凹ませたり、木々を折る様子が見えます。すべてを真っ白にして、覆い隠すようだった雪が溶けて、その下の黒い土が見えます。

そんな様子を見ていると、私はどうにも、心がざわざわします。まるで、自然が、あるがままのペースで、人間が隠しておきたかったり、そのままにしておきたかったものを壊して、新生させる力を開花させているように見えて、「ちょっと待って~」といいたくなるのです。

そんなときに瞑想すると、ざわざわした感じや、キュッとどこか緊張させている感覚があるのが、よくわかります。瞑想を続けるうち、だんだんと、そのこと自体をどうにかしようとしなくていいんだなと、思えるようになりました。仮に座って目を閉じた時に、落ち着かない自分がいたら、そうなんだねと、受け止めるようにしています。緊張に気づいて、心が何かしたくて仕方ないのに気づいている時間を呼吸と共に過ごします。そのうち、「今は、そうする必要はないんだ」とどこかでわかってきて、心がリラックスしはじめます。

春は、まるで一年の始まりのようで、新しいことを始めようとか、どこかに出掛けてみようとか、とウキウキする新鮮な気持ちを運んできます。それらの裏にある、新しいことへの不安や葛藤をも、おおらかに受け止めて、自分自身と共に、春を始めたいと思ってます。

2014-03-05

カテゴリ: アーユルヴェーダの日々

 

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