お盆になると幼い頃のことを思い出します。
例えば、うちの母親は、電話に出る時、声が急に変わっていました。
子供心に「それ用の声」があるらしい、いつも同じじゃダメなのかと思い、真似ようとしました。
一方で、今盛り上がっているリオ・オリンピックでの選手たちのインタビュー、特に試合や演技の直後のものは、ほとんどがふつうの声で気持ちを語っていて、心に響き、共感して涙ぐむこともあります。
状況に合わせて声を変えることが、悪いわけではないけれど、このこうあらねば、という気持ちと無意識に結びつくと、自分を窮屈にしたり、いらぬ緊張を生むこともあるでしょう。そして、反対に、その人の本物の声で、本当の気持ちを語る姿は、美しく惹きつけられます。
ヨガスタジオで、まるで「電話に出る時の2トーン高い声」みたいに、いつもの自分ではないように振る舞わなければいけないと感じるとしたら、もったいないと思います。そういう時は、緊張しやすいですし、集中するのも難しい…。
オリンピック選手のように!まではいかなくとも、まずはヨガマットの上で、自分のしていることに集中して、自分らしくある練習を続けたいものです。
2016-08-17
カテゴリ: アーユルヴェーダの日々