春…私たち日本人にとっては、区切りを向かえ、新しいことが始まる時期。と同時に、今年は例年の何倍ものすぎ花粉が宙を舞い、中国からの黄砂や化学物質と合わさって、花粉症状が出る人が多いよう。かくいう私もその一人で、夜中に眠れないほどのくしゃみに堪え兼ね、初めて医者の処方薬を飲んでみた。
1週間ほど服用後、微妙な胃の膨満感や膀胱炎に似た感覚、空腹を感じない、肌の色が変わり、ごわごわするなど副作用のような状態が感じられた。花粉症状は和らいで体力が戻ってきたし、一旦、薬を止め、様子を見ている。
樹木伐採後、成長の早い杉の木ばかりをどんどん植樹した結果、現在、日本人の3分の1は花粉症とも言われるらしい。その需要に応えるかのように、薬の開発も進んでいるが、どんなに発展しても、副作用を完全になくすことはできず、「何となく調子が悪い」くらいの状態に慣れていくことを思うと、空恐ろしい。
本当の意味で健やかでいるために、これからは自分の感覚に注意を向け、体からのメッセージに耳を傾けることが、もっと必要だと思う。どの程度なら自分の心をリラックスさせ、やり過ごせるのかも、試行錯誤しながらバランスを探るプロセスが必要だろう。ただ、薬は悪と毛嫌いするのではなく、本当に必要なのかどうかやその時期を見極めたい。
日頃行っているヨガや瞑想はただのエクササイズとしてだけでなく、自分自身を知るためのツールとしてとても有効だ。体や心の反応に気づき、受け止められれば、過剰反応せず、落ち着いて様子を見ることもできるだろう。薬の選択だけでなく、食物や衣服、ストレスマネージメントやセルフケアなど、ライフスタイル全般に関わる一つひとつが、私たちの「ライフ」を形作っている。どう生きたいか。自分に問いかける春である・・・ハクション!
2013-04-05
カテゴリ: アーユルヴェーダの日々