身体的にも精神的にも、緊張と弛緩の幅を広げることは、健康を増進させ感性を豊かにしてくれます。前回は、この両極の幅を意識的に広げ、生命力を活性化させていくことがヨガの大きなテーマだという話をしました。
この緊張と弛緩の幅を広げる上で大切なことは、緊張し過ぎず弛み過ぎない両極のバランスを見つけることです。バランスとは、両極を混在させ中和させることではなく、まして、一方を犠牲にしてどちらかだけを選ぶということでもありません。それは、両極の持つ潜在的な力をそれぞれの方向に十分に発揮できる状態のことです。
男性的な力強さと女性的な包容力を必要に応じて自由に活かすには、私たちの中心に自由に動ける軽やかさと安定性が要求されます。そのような快適性と安定性の探求にこそ、ヨガでポーズ(アーサナ)を練習する意味があるのです。
「アーサナとは快適で安定したものである」〜『ヨガスートラ』2章46節〜
そのためには、まず、左右、前後、上下と言った両方向の力を最大に発揮させることから始めます。すると、そこで内面に大きな空間が生まれることで、その中心となる部分が実感として体感できるようになってきます。アーサナでどれだけ曲がったり伸びたりするかというのは、手段ではありますが、大切なのは、その両極の中で安定して快適な中心をはっきりと意識することなのです。
その中心を安定させることは、いわゆるコアを安定させること(core-stabilization)とも関係してくるのですが、クリパルヨガでは、その中心を探る手法として「プレスポイント」を使います。
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2007-12-01
カテゴリ: ちょこっとヨガ講座