ちょこっとヨガ講座 - 呼吸と動きの協調

呼吸と動きを協調させるとは、例えば、両腕を頭上へ上げるときに、「息を吸いながら上げる」ことであり、両腕を下げるときには、「息を吐きながら下ろす」ことです。

実践してみればすぐにわかることですが、体の動きに呼吸を合わせると、ギクシャクした動きが滑らかにしなやかになります。

しかも、呼吸と動きを協調させると身体感覚に注意を向けやすくなるので、私たちの心を集中させやすくなります。

また、身体と呼吸には面白い関係があり、身体のさまざまな動きは、さまざまな呼吸の流れを生み出すと同時に、呼吸の流れそのものが身体の中でいろいろな動きを起こしていることにも気づきます。

さらに、両腕を息を「吸いながら上げる」のと「上げながら吸う」のとでは体験が少し違ってきます。呼吸が先にあって、それから動きがあるのか、動きが先にあって、それから呼吸があるのかという違いです。

表面的には大した違いはないでしょう。また、どちらかのやり方が正しいとか間違っているとか、優れているとか劣っているとかという問題でもないと思います。

しかし、この微細な違いを身体感覚として体感できるかどうかは、私たちの気づきを目覚めさせるという観点からは意外と大切なことだと思います。

呼吸と動きを協調させることの大切さはどれ程わかっていても、実際には疎かになりがちです。わかったつもりでいると、いつの間にか身体から気づきが離れています。

そんなときは、もう一度、深呼吸して今に戻るといいでしょう。

2022-02-04

カテゴリ: ちょこっとヨガ講座

 

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