アーユルヴェーダの日々 - 2度目のインドから教わったこと

インドへ行ってきました。今回訪れたのはヨガの聖地、リシケシ。「リシケシが聖地なのは、ガンガー(ガンジズ川)があるから。」とはインドのヨガの先生の言葉。(かっこいー) 

でもリシケシへと向かう車から初めて川が見えた時、「聖なる河」とか言うけれど、ただの濁った川じゃないか(失礼)と思った。 先入観でモノを見ないように、なんて用心して近づいていったくせに、本物のガンガーに私は、すっかり魅了された。

雨季の終わりだったせいもあるかもしれない。ものすごい量の水が、あれほど轟々と、なんの整備もされず波立ち、渦を巻きながら自然な状態で、粛々と流れ続ける川は初めて見た。触れると雪解け水のように鋭く冷たく、無臭。「すべてを浄化する力がある」と言う人の気持ちがわかる、とさえ思った。 

目の前にあるものなんて、一瞬で遠くへ消えていく。自然ってそういうものなんだと、どうしようもない真実を、ガンガーは見せている。問答無用だった。 

インドから私が受け取るメッセージの中で、意味がわかるものはすべてそこと繋がってる。 

例えば、やかましい工事の音も、翌日になれば変わる。「あぁうるさい、明日もまた眠れないかも…」とイライラしたことが、翌日には全く意味をなしていないことに気づかされる。 
一緒に旅行した家族が、先に帰国して一人になった日、大雨で道が滝のようになり、その水に牛の糞も、台所のゴミも、全部混ざって流れていく中を、茫洋とした気持ちで歩いてたのに、次の日には、それまで通りに埃の舞う道をのんびり牛が歩いており、私の不安でたまらなかった気持ちも変化している。 

そう、一つのことにこだわって、このままだったらどうしよう…と不安になるのは、本来無意味なのだ。 

すべては変わる。 

同じことを1度目にインドに行った時に感じたのを思い出した。 
その時は、「先のことは心配せず、今ベストを尽くすしかない。」そう思って気合いいっぱいで帰国した。 

でも今回はちょっと違っていた。 
「ベストを尽くすにしてもあんまりプレッシャーかけすぎないで、ちょっとリラックスして、普通にそこにいなよ。」 

そんな感じのメッセージに流れが変わっていた。歳ですかね(笑) 

ヨガトレーニング中はどうしたって集中するので、やりすぎないように、アーユルヴェーダを駆使してリラックスしたり、どう緊張やストレスをコントロールするか工夫して、割と楽しんで過ごしていた。最後のテスト前も、「やる気にならない」と遊びに行く大胆なクラスメートには到底およばないが、ずっとノートにかじりついて、覚えてないところをくまなく探すのはやめて、ベッドに転がってストレッチしたり、大丈夫、基本的なことは頭に入ってるよと、たまには自分を信じてみたり、音楽聴いたり、ヨガに没頭したりしながら、緩めにテストに臨んだ。 

そしたら結果、一等賞(えへへ、6人中ですけどね)…先生にとても褒められました。 
日本人は、総じて頑張り屋で、真面目で、一生懸命な国民なんだと思う。 
一時も休まず努力しても、気持ちを楽にしてリラックスしても、結果はあまり変わらないか、もしかしたらリラックスすることでよりよくなることもあるかもしれない。それを実際やってみるには、日本を出て、先の見えないことオンパレードの国、インドへ行くらいのインパクトが、私には必要だったのか。今も地方への出張前でテンパりがちな自分を、いつもよりリラックスさせるべく、鋭意努力中(笑) 


▲6人のメンバーと、3人の先生全員集合

これから先、未来に何が起きるのか?その時になってみなければわからない。だったら、ちょっと力を抜いて、警戒を解いて、目の前をみて、今を生きるって実は楽しいことなんじゃないかと思う。インド発祥のヨガ、瞑想、アーユルヴェーダはそうやって、健やかに、幸せに生きる私たちをサポートするための知恵なのだ。 


▲マタニティヨガの先生、マリカと

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2017-10-21

カテゴリ: アーユルヴェーダの日々

 

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