クリパル・ジャパン公認&ヨガアライアンス認定「85時間マタニティヨガ教師トレーニング」を開催します!
プログラムの解剖生理学を担当する関口綾子は、総合病院や産婦人科クリニックなどに15年以上務める、現役の助産師であり、病院や児童館でマタニティヨガや親子ヨガを指導する、クリパルヨガ教師でもあります。
日々、新しい命を育む女性と接する中で「妊婦さんをサポートするために必要な知識や、寄り添い尊重する姿勢の大切さを多くの人に伝え、社会に貢献していきたい」という思いを抱くようになりました。
関口綾子へのインタビューを、2回に分けてお届けしますので、どうぞお読みください!
ー 現役の助産師でありながら、クリパルヨガ教師としても活動されていますね。クリパルヨガを学ぶきっかけを教えてください。
クリパルヨガの「ステージ」とお産の関係性
もともとダンスをしていたこともあり、体を動かすことに興味がありました。呼吸とゆっくりとした動きに意識を向けるヨガをおこなうことで、自分の体や心が変化するのを実感し、さらに学びを深めたいと思っていた頃、クリパルヨガと出会いました。
クリパルヨガには、心身の健全な限界である”エッジ”で今にとどまり、そこから大きなエネルギーに委ねていく「ステージ」という概念があります。
助産師として、お産の現場に立ち会う中で、妊婦さんが自分のコントロールを超えたエネルギーに向き合い、その波に乗って出産する姿に、クリパルヨガの「ステージ」を感じました。また、クリパルヨガ教師の”生徒を尊重し受け入れる”という在り方は、妊婦さんへの寄り添い方にも活かせることから、ヨガ教師トレーニングを受講し、自分自身も成長していこうと思いました。
ー 妊婦さんが本当に必要としているサポートは何でしょうか?マタニティヨガの可能性についても聞かせてください。
情報社会の中で孤立しないために
人とのつながりを大切にする
最近の傾向として、SNSやネットなどから得られる多くの情報に惑わされ、孤立している妊婦さんが意外にも多いのを感じています。体や生活の変化に対する戸惑いを「医療者に聞くほどでもない」と遠慮し、抱え込んでしまっていることもあります。
妊婦さんが本当に必要としているサポートは、普段誰にも言えない小さな迷いや疑問を、ただ話せる相手や共有しあえる空間です。ヨガのクラスや両親・母親学級はその役割を担います。そういったコミュニティに参加した妊婦さんから「自分だけでないことが分かって安心した」「話せてよかった」という声をよく聞きます。
“仲間”のつどいの場になるマタニティヨガ
マタニティヨガは、同じ時期に妊娠した”仲間”のつどいの場になります。妊婦仲間は”ママ友”になり、産後早期のさらに孤立しやすい時期に、お互いの助けになる機会も多いようです。妊婦さんが通える、マタニティヨガのクラスを提供することは、長い目で見た母子への支援へつながると思います。
また、妊娠期は健康意識・感覚が高まりやすい時期で、より健康でありたい、より良い食事とは何かなどに意識が向きはじめます。良いもの取り入れようと、今までヨガに興味がなかった方も、妊娠をきっかけに来られます。ヨガの入り口として、マタニティヨガが一役かっているようです。
ー マタニティヨガをおこなうことで、妊婦さんにどのような変化が見られますか?
呼吸への意識の高まりが心の支えになる
一般的に言われているヨガの効果である「体が軽くなった」「自分の体を心地いいと感じられるようになった」をはじめ、妊婦さん特有の腰痛、不眠、だるさ、便秘、むくみなどのマイナートラブルの改善がみられることがあります。何度か通ってくださると、呼吸や姿勢の変化が客観的にもみられます。特に、呼吸への意識やその深まりは妊婦さんもしっかり感じられているようです。
マタニティヨガをされていた方は、バースプランに「ヨガで学んだ呼吸法をやりたい」「呼吸をリードしてほしい」と書かれることがあります。お産の時にヨガの呼吸を思い出したことや、出産時に呼吸がどうだったかなどの体験を聞かせていただく機会も多く、実際にマタニティヨガがどれだけ役立ったか計るのは難しいことですが、出産準備のひとつとして心の支えになっていると感じています。
ー ありがとうございました。
次回は、マタニティヨガを指導する際に心がけていることや、トレーニングへ向けた思いなどをお届けします。どうぞお楽しみに!
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クリパル・ジャパンで初開催!マタニティヨガ教師トレーニングのリード・ティーチャーである、三浦まきこへのインタビュー
2018-07-22
カテゴリ: スタジオブログ